浸水被害の応急処置

まずは台風19号および豪雨による壊滅的な被害を受け、被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

当ブログでは浸水被害にあわれた際の疑問について取り上げておりますので、復旧への困難な道のりのご参考や助けとなり、1日でも早く日常生活を取り戻していただけるようにという思いよりつづらせていただきます。

床上・床下浸水被害にあった場合の応急処置

まずは、2次被災とならないよう住宅での安全が確認されてから行動をするように心がけてください。自身のケアがまずは第一です。住宅での安全が確認出来たら…

1.住宅の破損状況の確認をします。この時に配電盤のブレーカーを落としガスの元栓が閉まっているかなども確認をする。被害状況を携帯等で写真に撮り、市区町村で罹災(りさい)証明書を発行してもらう。これを得ることで後々に復興のための義援金の給付を受けたり、住宅の応急修理などを受けることができるようになります。

2.水や湿気が抜けやすいよう通気をよくする。扉や窓を開けるのはもちろんのことですが、床の下が濡れてしまっているので、床をはがします。床上浸水してしまっている場合は使えなくなった家財を出し、壁の中も濡れているので壁もはがします。(行政で指定された廃棄場所に運ぶことによって処分に掛かる費用をカットできます。)

3.床下や家の中に溜まった泥などをかき出します。この段階でから水道が使えるようであれば、洗浄作業も徹底的に行うようにしてください。きれいに洗浄しておくことで、臭いの発生を抑えることにつながります。きれいに洗浄が終わったら…

4.しっかりと乾燥させることが、腐りや害虫の発生を抑えることにつながります。時期によってはなかなか乾燥させることが難しいですが、扇風機やストーブなどを用いてしっかりと乾燥させることが大切で、今後の耐久年数にもかかわってきますので、十分すぎるほど乾かします。

5.応急処置の仕上げは、床下の基礎部分の消毒です。下水などの汚水にも浸かっている為、主に消石灰を用います。1平米に対し1キログラム程度を堆積させるようにします。床上には消石灰を使用するわけにはいきませんので、薄めた逆性せっけんを浸した雑巾などでよく拭きます。消毒時の注意点として、直接皮膚に付かないように、長そで長ズボンの衣類、ゴーグル、防塵マスク、ゴム手袋を着用の上行うようにしてください。

※上記の応急的な作業と並行して、ご自身で掛けている火災保険に水害による災害補償が入っているかを確認し、保険会社へ申請をしましょう。

※作業をしながらでも作業が終わり落ち着いてからでも良いので、水害のリスクのある場所で、今後も暮らすべきか少しでも安全な場所へ移り住むか、家を修繕して住み慣れた場所で住むのが良いか、水害に強い家への建て替えを検討するか等、被害状況や行政の支援や復旧にかかる経費を踏まえたうえでの難しい判断を迫られることになりますが、よく考え目標を持つことによって生活再建への力になることと思います。

 

 

 

 

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